データヘルス計画

健康保険組合は保有するレセプト(医療機関からくる診療報酬明細書)、健診結果を活用した現状分析を行い、PDCAサイクル(分析結果を踏まえた事業の立案、実施結果の評価、事業への改善)を用いて令和6年度以降6年間(平成30年度から令和5年度は5年、平成27年度から平成29年度は3年)にわたる保健事業計画を策定し、公表することを義務付けられました。これに伴い、当組合において組合を取巻く状況、当組合固有の状況、医療費並びに健診結果の分析を行った結果、当組合の分析結果の概要のとおりとなりました。 

当組合の分析結果の概要

Ⅰ 第1期データヘルス計画の振り返りによる特徴

1 特定健診の集合契約受診券を自宅に直送するように変更したが、受診率の伸びが鈍化し ている。
2 20人未満事業所において健診未受診の者が一定数存在し、未受診の事業所が固定して いる。
3 パート先で特定健診を受診している者が一定数いるが、データ提供に結びついていな い。
4 特定保健指導の実施率向上のため事業主協力を求める必要があるが、操業中の実施
 に
は難しいところがある。

5 ジェネリック通知対象を、より削減可能性が高い層に絞り込む必要がある。
6 健保だよりの事業案内を充実させ、自宅直送しているが、問い合わせ内容を聞いて   いると、あまり読まれていない印象がある。
7 婦人科検診・乳がん検診の受診率が低い。

Ⅱ 数値分析の概要
  1 同業種・同規模の他組合と比較し、循環器系疾患、新生物とも一人当り医療費が高い。
   糖尿病・人工透析は2倍以上である。

  2 35歳以上について、高額な入院医療費のトップは新生物・脳心血管系であること。
  3 高額な外来医療費では腎不全関係が占めていること。
  4 癌(胃、大腸、乳、婦人科)は40代前半から発生をはじめ、40代後半からは入院数   の増加が見られること。
  5 血圧、脂質、血糖に全てについて他組合より受診勧奨割合が高いこと。
  6 被扶養者の特定健診受診率が低いこと。

Ⅲ Ⅰ、Ⅱを踏まえ、次のような事業を重点的に考えております。各事業の実施評価指標であるアウトプット、アウトカムは下記のとおりです。

  1 健康宣言への取組み
     アウトプット 健康宣言実施事業所数 アウトカム 特定健診受診率の増分

  2 事業所に対する医療費分析、健診結果分析の情報提供
       アウトプット 配布事業所数 アウトカム 特定健診受診率の増分

  3 健診受診者に対する健診結果を踏まえた情報提供

       アウトプット 資材配布数 アウトカム 配布者数に対する受診者数の割合

  4 糖尿病、脳・心血管疾患リスク保有者に対する受診勧奨(保健指導)

       アウトプット 資材配布数 アウトカム 配布者数に対する受診者数の割合

  5 会場巡回型健診の実施および、同健診において婦人科検診・乳がん検診が同時実施
でき   ることの周知を行う
       アウトプット 受診率 アウトカム 内臓脂肪症候群該当者割合
                                  子宮がん・乳がん罹患者数の減少数

 データヘルス計画の目的は、組合員の皆さんの健康維持と早期の疾病予防ですので、事業への積極的なご協力をよろしくお願いします。

 なお、データヘルス計画書につきましては、下記リンクをご覧ください。当組合の医療費、健診数値などのデータ分析を踏まえた具体的な事業計画を掲載しております。

    データヘルス計画書(PDFファイル)

     データヘルス計画書の閲覧は当組合加入員及び関係の方に限らせていただきます。ファイルを開くパスワードは被保険者証の最下欄の8桁の数字(半角)です。